ACTIONレポート:中学生151名に、ケアを自分ごと化する“探究型授業”を実施しました。
『MY CARE ACTION』の教育支援活動の一つとして、探究型授業「かけテク for CARE」を東京都中野区の新渡戸文化中学校にて実施しました。2025年10月22日(水)および25日(土)の2日間にわたり、1〜3年生151名の生徒がプログラムに取り組みました。
「かけテク」は、2つの社会課題を掛け合わせて、新しい解決策を生み出すという発想法をベースにした探究型学習プログラムです。今回は、ニチイ学館とTBWA HAKUHODOが共同で“ケアをテーマにしたオリジナル版”「かけテクfor CARE」 を開発。生徒たちは「社会にある2つの困りごとを掛け合わせて、新しい解決策を生み出す」という発想法を学びながら、介護やケアの現実を自らの視点で捉えました。
◎実際の授業の様子
生徒たちは、「身近な困りごとを観察し、解決策を考え抜くこと」であるということや、「身近な課題を掛け合わせて、新しい発想を生む」という「かけテク」ならではのアイデア発想法を学んだ後、チームに分かれて「ケアにまつわる困った」と「地域社会の困った」を整理するワークを実施しました。
「ケアにまつわる困りごと」については、「高齢者」「障がい者」「ケアラー」「ヤングケアラー」「ケアワーカー」の5つのケア関連カードを使いながら、それぞれの立場にある人々のケアの悩みを考えていきました。「一人暮らしの高齢者が通院に苦労している」「ヤングケアラーが勉強時間を確保できない」など、社会にある“ケアの困りごと”への理解を深めながら、思いもよらない発想が次々と生まれました。


◎生まれたアイデアの一例
- 障がいを持つ人の課題:「長時間座っていられず、映画館で映画を楽しみにくい」
- 空き家オーナーの課題:「住み手がいないため、空き家が劣化してしまう」
この課題を掛け合わせたかいけつアイデア「空き家theater」 空き家をバリアフリー化し、誰もが快適に映画を楽しめる地域型シアターとして活用。
このように、生徒たちは社会課題を俯瞰し、立場を越えて支え合う社会のあり方を自由な発想で表現しました。


◎考えたアイデアを発表
10月25日(土)実施の公開授業では、保護者や受験生を招いて、チームごとに考えたアイデアを発表。「若手社員の悩みを聞く高齢者カウンセラー」や「商店街の空きスペースを活用した高齢者のワークスペース」「若手ケアワーカーによる高齢者向けSNSスクール」など、多彩なアイデアの発表が行われました。

今回の「かけテクfor CARE」のように、未来を担う子どもたちとともに「ケア」について考えていく機会は、教育の現場において、まだまだ充分なものとは言えません。『MY CARE ACTION』は、すべての人がケアに向き合う社会の実現を目指して、企業間だけにとどまらず、教育現場との連携の在り方を模索しながら、今後もプロジェクトを推進してまいります。
